バッケンモーツアルトのチーズオムレット
2010年12月25日(土) 18時38分

中国自動車学校さんからお歳暮にいただいたチーズオムレット。
下部のスポンジケーキはなく、スフレタイプのチーズケーキ。
口に入れた瞬間、とろ〜りトロけるような滑らかな食感。
濃厚ながらチーズケーキ独特のクセがなく、いたってシンプルな味わい。
オムレットが入っている箱の中には、
3年連続モンドセレクション最高金賞受賞と書かれた紙があり、
「牛より乳を頂戴し、乳より酪を出し・・・、醍醐最上なり」
古い仏典の中に「醍醐味」という言葉があり、バターやチーズが珍重されたことを伝えています。
この最上の味というのは単なる美味快楽の醍醐味ではなく、「身体を養うに良いもの」であった。かつての医療乏しい時代であればなおさらかもしれません。
と、書かれてある。
醍醐味(だいごみ)の語源は仏教でいう、乳を精製する過程で最上を意味するところからきているのだ。
醍醐・・・ そういえば!
宮本輝の小説に、醍醐は“蘇”からつくられるとの一説があったのを思い出し、早速奥から探してきて読み返してみた。
小説のタイトルは「星宿海への道」。
「蘇」は、文武天皇(在位697-707)の時代に中国から伝わり、平安時代に入って貢物として献上させたといわれている。
その製法は、材料は牛乳のみで時間をかけて煮詰めていき、牛乳から酪、酪から蘇、蘇から醍醐が作られるという。
牛乳から蘇の状態を作るには、牛乳が十分の一の量になるまで煮つめる。
牛乳を焦げないように何時間もかき混ぜて水分を飛ばしていくと、そのうち動物性タンパク質や脂肪だけの茶色いカタマリになる。
途中湯煎をするなどして150時間かけてつくられるというが、小説では中火で7時間かけてつくっている。
つくったことのある知人の話しでは4時間程かかったということだった。
その蘇をベースに様々な手法で濃縮、熟成させたものが醍醐なのだが・・・
蘇は、最近までブームだった生キャラメルのようなイメージで何となく想像がつくが、醍醐はその存在自体幻の産物になっている。
バッケンモーツアルトのチーズオムレットは、そんな醍醐をイメージし、幻となった乳の歴史に思いを馳せながら製造・販売しているという。




中国自動車学校の田中専務さま。
このたびは、チーズオムレットをありがとうございました。みんなで美味しくいただきました。
ご提携いただき、今年は何かとお世話になりました。
来年もよろしくお願い申し上げます。
部長Y
中国自動車学校に一番近いバッケンモーツアルト
宇品店
広島県広島市南区宇品東6丁目1-15
TEL:082-250-8300
[ この記事を通報する ]
- URL:http://yaplog.locolobox.com/archive/1002