東北レポート(遠野@)
2012年06月11日(月) 6時17分
梅雨入り前の週末、従姉妹の出産祝いを兼ね、岩手〜宮城を巡った。
明け方の東京を発ち、北上。
夏の到来を感じさせる青と緑のコントラストの中、先ずは遠野を目指す。

遠野訪問は、震災約半月前の昨年2月下旬以来だ。
この間、想像を絶する様々な出来事があった。
合宿免許の業界で今やすっかり有名になった遠野ドライビングスクールのアグリビジネス。
個人的にも興味があり、時折営業の藤井さんと電話で話す。
「たまには現場も見に来てよ」
しかし、より深く関わろうとすればするほど、会社の本来の業務とかけ離れ出張申請は通らない。
ここ数回の訪問はもっぱらプライベートだ。
教習所に到着。
藤井さん不在のため松田さんに車で現場を案内される。
移動しながら、今年の栽培状況について説明を受ける。
例年通り原木椎茸、トマト、米。
さらに今年はジャガイモに挑戦。
アマランサスはやめたとのこと。
はじめに原木椎茸から見せてもらった。
全て「原木干し椎茸」として出荷している。

山の斜面一帯に広がるシイタケの原木。
今年の椎茸は例年に比べ取れ高が好調だった。
しかし、先頃、市内で生産された一部の原木干し椎茸から国の基準値を上回る放射性セシウムが検出され、出荷を断念せざるを得ない状況になってしまった。
遠野ドライビングスクールの椎茸は測定の結果、基準値以下だったが見合わせたという。
ちなみに藤井さんが不在だったのは、この件で地元生産者に対する保証について東電側からの説明会が急遽行われたためだった。
続いてトマトのハウスへ。
これまで「無塩トマトジュース」として出荷している。

高糖度トマトは品種を増やした。
従来のアイコ(赤)とトマトベリーにフルティカを加え、アイコは黄色を追加した。
高糖度以外では大玉の桃太郎や加工用のにたきこまトマトも追加した。
また今夏から、ハウスだけではなく露地栽培にも挑戦することとなった。
基本すべて加工品販売で、従来のジュースにピューレをラインナップに加える。
なお、ジュースは昨年同様720mlベースで1,000本の出荷予定とのこと。
次に今夏から挑戦する露地栽培の畑に案内される。
種類はトマトとジャガイモ。


ジャガイモは社長の発案。
突然の意向だったらしく、準備が大変だったとのこと。
時期も時期だったので、とりあえず手に入った5種類で栽培。
初めてなので成育が心配だが、5種類のポテトフライをずらり並べた食べ比べを楽しみに・・・
ジャガイモは加工販売だけでなくイベントも企画していきたいという。
最後は田んぼへ。

米の生産管理について以前は100%教習所スタッフが行ってきたが、今では作業負荷を考え、草取りなど日々の作業は田んぼを提供してくれている農家にお願いしているという。
教習所スタッフは田植えや収穫期に応援する。
遠野ドライビングスクールがアグリビジネスをはじめたのは平成18年。
今年で6年目になる。
一昨年前まで全てインストラクター兼任だったアグリスタッフも、昨年から専任を2人雇用し、4人のスタッフを中心に日々の管理を行っている。
みんな遠野の将来を背負って立つ若い人材ばかりだ。
そんな彼らとの会話から現状の課題が見えてくる。
話を聞いていて、社長の土(露地栽培)と安全(無農薬)へのこだわりは並々ならぬものであることがわかった。
しかし、理想論だけでは限界がある。
それが現状からかけ離れたものであればあるほど現場は疲弊する。
アグリビジネスに良い土壌づくりは欠かせないが、彼ら現場の意見が汲み取られる土壌づくりも欠かせないと感じた。

アグリスタッフの桑畑(左)と佐々木(右)さん。
若い彼らが教習所さらには遠野の将来を担っていく。
明け方の東京を発ち、北上。
夏の到来を感じさせる青と緑のコントラストの中、先ずは遠野を目指す。

遠野訪問は、震災約半月前の昨年2月下旬以来だ。
この間、想像を絶する様々な出来事があった。
合宿免許の業界で今やすっかり有名になった遠野ドライビングスクールのアグリビジネス。
個人的にも興味があり、時折営業の藤井さんと電話で話す。
「たまには現場も見に来てよ」
しかし、より深く関わろうとすればするほど、会社の本来の業務とかけ離れ出張申請は通らない。
ここ数回の訪問はもっぱらプライベートだ。
教習所に到着。
藤井さん不在のため松田さんに車で現場を案内される。
移動しながら、今年の栽培状況について説明を受ける。
例年通り原木椎茸、トマト、米。
さらに今年はジャガイモに挑戦。
アマランサスはやめたとのこと。
はじめに原木椎茸から見せてもらった。
全て「原木干し椎茸」として出荷している。

山の斜面一帯に広がるシイタケの原木。
今年の椎茸は例年に比べ取れ高が好調だった。
しかし、先頃、市内で生産された一部の原木干し椎茸から国の基準値を上回る放射性セシウムが検出され、出荷を断念せざるを得ない状況になってしまった。
遠野ドライビングスクールの椎茸は測定の結果、基準値以下だったが見合わせたという。
ちなみに藤井さんが不在だったのは、この件で地元生産者に対する保証について東電側からの説明会が急遽行われたためだった。
続いてトマトのハウスへ。
これまで「無塩トマトジュース」として出荷している。

高糖度トマトは品種を増やした。
従来のアイコ(赤)とトマトベリーにフルティカを加え、アイコは黄色を追加した。
高糖度以外では大玉の桃太郎や加工用のにたきこまトマトも追加した。
また今夏から、ハウスだけではなく露地栽培にも挑戦することとなった。
基本すべて加工品販売で、従来のジュースにピューレをラインナップに加える。
なお、ジュースは昨年同様720mlベースで1,000本の出荷予定とのこと。
次に今夏から挑戦する露地栽培の畑に案内される。
種類はトマトとジャガイモ。


ジャガイモは社長の発案。
突然の意向だったらしく、準備が大変だったとのこと。
時期も時期だったので、とりあえず手に入った5種類で栽培。
初めてなので成育が心配だが、5種類のポテトフライをずらり並べた食べ比べを楽しみに・・・
ジャガイモは加工販売だけでなくイベントも企画していきたいという。
最後は田んぼへ。

米の生産管理について以前は100%教習所スタッフが行ってきたが、今では作業負荷を考え、草取りなど日々の作業は田んぼを提供してくれている農家にお願いしているという。
教習所スタッフは田植えや収穫期に応援する。
遠野ドライビングスクールがアグリビジネスをはじめたのは平成18年。
今年で6年目になる。
一昨年前まで全てインストラクター兼任だったアグリスタッフも、昨年から専任を2人雇用し、4人のスタッフを中心に日々の管理を行っている。
みんな遠野の将来を背負って立つ若い人材ばかりだ。
そんな彼らとの会話から現状の課題が見えてくる。
話を聞いていて、社長の土(露地栽培)と安全(無農薬)へのこだわりは並々ならぬものであることがわかった。
しかし、理想論だけでは限界がある。
それが現状からかけ離れたものであればあるほど現場は疲弊する。
アグリビジネスに良い土壌づくりは欠かせないが、彼ら現場の意見が汲み取られる土壌づくりも欠かせないと感じた。

アグリスタッフの桑畑(左)と佐々木(右)さん。
若い彼らが教習所さらには遠野の将来を担っていく。
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