小林シェフ(左)小林シェフの義理の娘さん?(中)あのっち(右)
濃い…
本当に濃い夜だった…
昭和ドライバーズカレッジさんとの企画の打ち合わせで、あのっちに案内されたその店は、郡山では知る人ぞ知る究極のレストラン「フルール」。
フルールのオーナーでもある小林シェフとあのっちは、何でもその昔、共に戦った戦友?という間柄らしい。
小林シェフが腕を振るう創作料理の数々は、どれもみんな美味しい。
そして、何より相手を思う気持ちが、一つ一つのメニューに込められている。
あのっちは、オレのために小林シェフに色々と無理なお願いをしていたらしく、モツなど普段使わない食材まで手配されたのだ。
「ノーと言わないサービスですよ」と笑っておっしゃる小林シェフ。
そのサービス精神が、五感だけでは計り知れない満足感を生み出すのだ。
合宿免許業界初のマジシャン“あのっち”の原点がここにある。
これがカブリ肉だ!
殆ど料理人の賄い料理でしかお目にかかれないのだそう
メインディッシュは、カブリ肉(リブロースの背についている美しいサシが入った部分)のステーキ。
カブリ肉は、一頭の牛から800gほどしかとれない希少価値部位の為、一般にはあまり出回らないのだそう。
肉を知り尽くし、料理人の間で「鉄板の魔術師」の異名をとる小林シェフ自信の一品は、ひと噛むごとにジューシーな肉汁が口いっぱいに広がる。
「鉄板焼きは、料理人としての全てがお客様にさらされる。シンプルな料理なだけに、ごまかしは一切きかない」と、小林シェフ。
イカとミノのオイスター炒め
オレの為に普段使わないミノをわざわざ取り寄せ
メニューを考えてくださったのだ!感謝!!
フルールは、郡山のメインストリート、さくら通り沿いのホテルハマツの裏手にある。
大通りから少し奥に入った目立たない場所だったので、初めは正直「あのっち、どこ連れてくの?」って感じだった(笑)
ところで、小林シェフにはもう一つの異名があるのだそう。
“鉄板のエンターテイナー”
美味しい料理はもちろんだが、小林シェフとの会話が楽しみで来店される方も多いのだそう。
来客の約7割が予約のお客様だというのも頷ける。
また予約を受ける際は、名前だけで電話番号は一切聞かないのがポリシー。
「お客様を信じてる。無断キャンセルとなり、食材が無駄になっても、それは自分の責任。電話番号を聞くという、保険を張るようなことはしたくない」と、小林シェフ。
しかし、過去一度も無断キャンセルは無いのだそう。
フルールのメニューは定番もあるが、シェフお任せメニューも多い。
初めてのお客の場合、小林シェフはお客様に好きなものではなく、苦手なものやアレルギー等で食べられない食材を聞くところから料理を考える。
お客様との会話から、その日ある食材をもとに短時間でメニューを考え腕を振るう。
お任せメニューの内容は、日々考えている「和・洋・中」を組み合わせた創作メニューが多いのだそうだが、初めてのお客様でも好みを外すことは殆ど無いという。
実際この日も、席に着いてすぐに苦手なものを聞かれ、メニューは全てお任せだったが、どれも感動する味だった。
食材の仕込みからお客様に食べてもらうまで、小林シェフの仕事は全てが一つのストーリーになっているのだ。
今夜のお礼にせめてもの・・・
あのっちのマジックショー
